髪の毛が生えて抜けるまでの流れ

髪の毛は生えては抜けての繰り返しによって維持されています。一度抜けた髪の毛もまた生える時期になればまた生えてくるのです。だから毎回新しい髪の毛が生成されているのではなく、髪の毛の量は一定に保たれるようになっています。ただしAGAなどで抜け毛が増えるとこのサイクルが乱れて成長する前に抜けるというサイクルに変わってしまいます。

成長期、退行期、休止期にわけられる

髪の毛には3つのサイクルで周っています。

髪の毛の成長期

成長期では毛乳頭と毛母細胞が活発に働くので髪の毛が細胞分裂を繰り返して伸びていきます。この状態が一番育毛している状態であり、育毛剤を使って髪の毛を成長させるのはこの時期を生き生きとさせることに重点が置かれています。
この成長期は5年間続くとされています。

髪の毛の退行期

退行期は毛母細胞が萎縮していき毛球からはずれてしまうことで、毛母細胞は栄養素を受け取れなくなってしまいます。これによって髪の毛が伸びることができなくなります。
この退行期は3週間程度続くとされています。

髪の毛の休止期

休止期は髪の毛が作られない状態です。しかも髪の毛が抜けやすくなります。抜けてしまった部分に関しては休止状態になっているので髪の毛は発毛しません。これが薄毛の状態です。
休止期は3ヶ月ほど続きます。

しかし休止期3ヶ月が終わると毛乳頭と毛母細胞の動きがまた活発化して成長期へと戻ります。

薄毛は成長期が短くなり休止期がどんどん増える

このように、通常のサイクルであれば休止期で髪の毛が抜けたとしても成長期がまた戻ってきて髪の毛は維持されます。なので髪の毛の量はある程度一定を保つことができるのです。

しかしAGAのような脱毛が始まると、成長期は5年あったものが3年、1年、半年、と短くなり、その分、後退期が早く来て休止期が来るというように髪の毛が維持できる期間が短くなります。髪の毛が成長する期間が短くなるので伸びることもできなくなりますし、太くもならないまま成長が止まり抜けていきます。

抜けたあとはすぐには成長期に以降しないため髪の毛がない状態が続いて髪の量が減り、薄毛になっしまうのです。

実際にツルッパゲの頭を見てみると細い薄い産毛がチラチラと見えます。これは発毛したものの成長期に以降しても成長できずに止まっているのです。すぐに休止期が来るので伸びずにそのまま抜けていきます。

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