【毛髪再生医療】AGAと無関係の毛包を作り出しハゲ頭をフサフサにする治療方法が成功

2007年に発表された論文『器官原基法』

理化学研究所生命機能科学研究センターで、器官誘導研究チームを率いる理学博士の辻孝氏のチームがイギリスの科学雑誌『ネイチャーメソッズ』に発表した『器官原基法』について書かれた論文が衝撃的で、結果的にこれがハゲた頭皮に大して毛包から再生して髪の毛を生やし、さらにジヒドロテストロンの影響を受けない状態で生え続ける可能性を秘めていたことで世界中から注目されました。

『器官原基法』というのは、そもそも髪の毛の毛包再生を目的としたものだけでなく、臓器などの器官をまるごと再生してしまうという技術です。

とは言え、臓器などを簡単に再生することはなかなかできるものではなく、体の器官の中で最もシンプルなところが『毛包』なんです。

そして毛包なら簡単に再生させそれを維持することに既に成功しています。

現在の自毛植毛の欠点

すでに自毛植毛で、自分の側頭部や後頭部から毛包を切り取って移植することは行われていて、これならばジヒドロテストロンの受容体のない毛包を移植しているのでAGAの影響を受けず生え続ける完璧なAGA治療として確立しています。

しかし自毛植毛は切り取れる毛包の数が限られており、またそれはごく少量です。剥げている部分すべてをカバーしようとすると逆に側頭部や後頭部の毛包をすべて刈り取ってしまうようになり、逆ハゲ状態になってしまいます。今ある毛包の数を増やすことはできないんです。

器官原基法は後頭部、側頭部の毛包を採取、増やして移植する

そこで新しく登場した『器官原基法』は、自分の側頭部などAGAの影響を受けない毛包を採取し培養し増やし、そしてハゲている頭皮に移植します。

すると器官原基法で培養された毛包はAGAの影響を受けないため、移植後もしっかり生え続けます。

そして逃避の中でジヒドロテストロンがドバドバ生成されたとしても移植された毛包は受容体がないためAGAの抜け毛の影響を一切受けないんです。

極めつけは、移植治療は1度だけで終わります。要はジヒドロテストロンの影響を受けない毛包を大量にハゲた部分に移植したら、それでもう終わり。毛包から髪の毛が伸びてきて生え揃ったらAGA発症前のようなフサフサで密度の高い髪の毛が蘇ります。

AGA男性に臨床試験が開始されるところまで来ている

この毛髪再生の移植は、2020年6月に厚生労働省の委員会から承認を受けAGAの男性に移植する臨床研究がスタートできる段階にきています。しかし現在資金難になっており、臨床研究はストップ。とは言えこの技術は理論上かなり有力で、事が進めば実用化はもう目前です。

ただし費用が高い。

最初の100人くらいまでは5千万円、1万人になれば2500万円、それ以降は1500万円と超高額です。日本にはAGAの男性が1800万人いるので、お金持ちにどんどんこの治療を受けてもらって、コストダウンを進めてほしいですね。

再生治療が確立し安くなるまではフィナステリドを使い続ける

今後臨床研究が進むまでの時間、実用化したあとの高額な時期をすぎるまでの時間はまだまだかかりそうなので、今はフィナステリドを飲んで今ある毛包を大切に維持していきましょう。

そして数十万円、もしくは100万円くらいで再生治療が受けられるようになったら、フィナステリドでも抑えきれず髪の毛が減り始めた頭皮にさらに大量の毛包を移植して、20代のフサフサ状態に戻してもらいましょう。

理化学研究所生命機能科学研究センターの器官誘導研究チーム、辻孝氏による研究が度肝を抜くレベルで、しかもほぼ完成形に近い状態でハゲを治すことが可能なレベルなのでここでシェアしたいと思います。

正直これが実用化される日は早いと思いますし、実用化されれば確実にAGAのハゲが改善されAGAによる抜け毛のない髪の毛が生えて育ちます。これはヤバいです。

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