男性ホルモンが多くてもハゲない

昔から男性ホルモンが強い、多い人は毛深くてさらに髪の毛に関してはハゲやすいと言われていました。実際、ヒゲは青々と濃いのに頭はツルツルという人は多いと思います。しかし実際に男性ホルモンの量とハゲは直接的には関係ないのです。

男性ホルモンのテストステロンの量はハゲに関係ない

男性ホルモンのテストステロンは男性の精力や毛深さなどに関与しています。しかし男性であるために筋肉がついたりするのもテストステロンの大切な役割で、これが直接髪の毛を抜けさせて薄くす作用があるかというとそうではありません。

テストステロンが酵素である5αリダクターゼと結合することによって別のホルモンであるジヒドロテストステロンに変化することで始めて抜け毛の原因となります。

抜け毛に至る要素

テストステロンが多くても5αリダクターゼが少なければ抜け毛は少ない

  1. テストステロンが多く、5αリダクターゼと結びつけば当然薄毛になります。
  2. テストステロンが少なく、5αリダクターゼと結びついても薄毛になります。
  1. テストステロンが多く、5αリダクターゼが少なければ抜け毛は少ないでしょう。
  2. テストステロンが少なく、5αリダクターゼが少ないとずっとフサフサでしょう。

このようにテストステロン単体で薄毛の原因になっているものではありません。テストステロンが大量にあったとしても、5αリダクターゼの量が少なければ、脱毛の原因となるジヒドロテストステロンにはなりません。

ヒゲが薄くて体毛が薄いような男性ホルモンが少なそうな男性でもツルツルの人はいます。正確に男性ホルモン値がわかりませんが、男性ホルモンが少なかったとしても、その少ないテストステロンが5αリダクターゼに満遍なく結合されてジヒドロテストステロンになっていれば脱毛シグナルを出して抜け毛は増えてハゲてしまいます。

このように重要なのはテストステロではなく5αリダクターゼと変換されたジヒドロテストステロンなのです。

ジヒドロテストステロンを受け入れる受容体の量

ジヒドロテストステロンに変換されたとしても、それを受け取る受容体が少なければ抜け毛シグナルは頭皮に受け取られません。これも個人差があります。テストステロンが多くジヒドロテストステロンになったとしてもそれほど薄毛が進行していない場合は受容体が弱いか少ないかなどの理由が考えられます。

ジヒドロテストステロンが多くなったら体毛も抜けないのかと思いがちですが、受容体がジヒドロテストステロンを受けることによって始めて脱毛シグナルを出すのですが、この受容体が頭皮に集中しているから髪の毛だけが抜け落ちてしまいます。

AGAによる抜け毛を防ぐには5αリダクターゼを抑制

テストステロンと5αリダクターゼが結合することでジヒドロテストステロンが作られます。それ以前の段階で5αリダクターゼの作用自体を抑制することでジヒドロテストステロンの生成を抑えることが出来ます。

5αリダクターゼの働きを抑制することでAGA特有の抜け毛を防ぐことが可能であり、育毛サプリや育毛剤で抜け毛を予防するのはこの作用を利用しています。

このことから男性ホルモン自体が少ない人でも抜け毛が増えることがありますし、逆で男性ホルモンが多い人が抜け毛が多いわけでもないのです。

日々ジヒドロテストステロンによって禿げていく

ジヒドロテストステロンの生成によって日々毛穴では抜け毛シグナルが出されてハゲていきます。AGAの抜け毛の特徴は日々進行していくことです。

それを止めるのはフィナステリドなどのAGA治療薬ですが副作用が心配です。
そのため現在は育毛サプリなど副作用のないものでAGAの抜け毛対策をする人が増えています。個人的にはまったくフィナステリドを使う気になれないため、毎日サプリメントでケアしています。

副作用が怖い方は育毛サプリを試してください。

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