シャワーの塩素で薄毛にはならない

育毛に関して言うと、シャンプーよりもすすぎに時間をかけることが当たり前になっていて、私たち育毛に携わっている人間だとすすぎで数分間かけるとも普通です。多くの方が頭皮にシャンプーやコンディショナーを残さないようにすすぎを重点的にやっていると思います。

しかし水道水の塩素によって髪の毛がキシキシしたり頭皮に刺激が加わって抜け毛の原因になるということが言われていますが、実際どうなのでしょうか。

水道水の塩素は頭皮に与える影響はほぼゼロ

結論から言えば水道水に含まれる塩素は残留塩素でありごく微量です。これをそのまま飲んでいるのですからまったく問題ありません。

塩素が薄毛・抜け毛の原因になるという説はまったくのデタラメであって、もし塩素によって抜け毛が増えてしまうのであれば水泳選手はみんな抜け毛が多くて薄毛状態になってしまいます。しかしそんなことはありませんよね。逆に髪が濡れていても地肌が目立たずフサフサしているようにも感じます。

実際私たちがすすぎで数分間毎日シャワーの塩素を浴びるよりも、毎日何時間もプールの塩素消毒された中にいる水泳選手のほうが抜け毛が多くなるはずなんです。しかし実際は違いますし、私たちも生まれた時から残留塩素のシャワーを小さい頃から浴びています。10年以上毎日シャワーの残留塩素をかぶっていたら18歳には薄毛になっているでしょう。

よく考えればデマであることはわかるのですが、薄毛に悩んでいるとAGAなどのせいにせず、日常生活の中の何かを抜け毛の原因にして改善しようとしがちです。しかし実際は残留塩素ごときで抜け毛が増えるはずがないのです。

プールと水道水の塩素濃度はほぼ同じ

水道水は残留塩素だけどプールは塩素消毒しているし、プールに入ると髪の毛がきしむという方もいると思いますが、実際には水道水とプールの塩素濃度はほぼ同じなんです。余り知られていませんが、実際に水道水は0.1mg~1mg以下、プールは0.4mg~1mg以下と定められていて、要するに飲んだり目に入ったりしてもまったく問題ない基準の中でプールも塩素消毒されているということなんですね。

ですからプールで何時間泳ごうがまったく抜け毛に関係することはありません。

しかし髪の毛がきしむのは塩素が原因です。塩素の水だけが髪の毛につくのでたしかにきしんでしまいます。しかしこれは湯シャンなども同じです。シャンプーやコンディショナーによって髪の毛をコーティングすることですすぎの際のつるつるサラサラ感がでるのです。

シャンプーやコンディショナーの後にプールに入ればそこまできしみを感じないでしょう。

このように、水道水の塩素によって抜け毛が増えているから浄水器をつけてシャワーしなくてはいけない、というのは誇大妄想です。

浄水器つきシャワーにするくらいならアミノ酸系シャンプーを使って頭皮に刺激を与えないようにシャンプーしたほうが効果は抜群でしょう。

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